【社説】文大統領の韓米首脳会談成功のカギは信頼回復
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.22 16:46
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月20日、米国CBS放送のインタビューに続き、昨日はワシントン・ポスト(WP)とのインタビューにも応じた。今月末の米国訪問と29~30日のドナルド・トランプ米大統領との韓米首脳会談を目前にした時点で、会談の議題と争点について文大統領の意中を米国に伝えることができる機会だった。
注目される点は、文大統領が2つのインタビューで、ともに北朝鮮との対話に関連して「条件が合えば」「適切な条件下で」という表現を使った点だ。文大統領の表現はトランプ行政府の北朝鮮政策基調である「最大限の圧迫と関与(Maximum pressure and engagement)」で「関与」の部分を説明する時、レックス・ティラーソン国務長官らが使った「適切な条件下で(Under the right conditions)」や「条件が合えば(If conditions are right)」と同じだ。これはワシントンから文大統領が北朝鮮の対話に無条件で望んでいるという誤解が出たため、これを払拭しようとインタビューを通じて積極的な釈明に出たものと評価することができる。北朝鮮政策では韓米間に違いはなく、北朝鮮に対する圧迫と制裁で対話の雰囲気を造成するということも、やはり米側の立場と全く同じだという点を強調したものと判断される。文大統領がこのように韓米間の共感を拡大しようと努力している点は、首脳会談の成功と韓米同盟の発展のために望ましいことだ。