文大統領の外交安保ライン「自主派」が全面に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.21 13:03
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が20日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第2次長に南官杓(ナム・グァンピョ)駐スウェーデン大使(60)を任命した。5日、金基正(キム・ギジョン)延世(ヨンセ)大学行政大学院長の中途退陣で空席となっていたポストだ。
釜山(プサン)出身で京畿(キョンギ)高校、ソウル大学法科大学を卒業した南第2次長は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府当時、外交通商部内で対米自主外交路線を強調していた、いわゆる「自主派」に分類される。南第2次長は盧政府初期、外交通商部条約国(現、国際法律国)審議官だった。盧大統領当時、青瓦台と外交部は「自主派」と韓米同盟を優先する「同盟派」に分かれていた。韓米FTA締結、イラク派兵、米軍の戦略的柔軟性及び戦時作戦統制権の転換など各種懸案で対立が激しかった。外交部条約国内には自主派が、北米局には同盟派が多かった。2004年盧武鉉元大統領を貶めた投書事件は象徴的事件だ。外交通商部北米局のある幹部が職員らと食事をする場で青瓦台内386人事らの対米外交政策を「反米的」と発言したことを当時北米3課職員が青瓦台民政首席室に投書した。当該公務員は民政首席室の厳しい調査を受けた後、職務解任されたのみならず尹永寬(ユン・ヨングァン)外交通商部長官まで辞退した。当時、南第2次長は自主派の立場で民政首席室の調査を受け、その年。南第2次長は外交官僚としては珍しく青瓦台民政首席室に派遣された。当時の民政首席が文在寅大統領だった。