【中央時評】THAAD配備先送り、望ましいのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.15 10:51
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備をめぐる論争が国内外で続いている。韓国政府は韓米同盟レベルでの約束を根本的に変える意図がないと明らかにした。その一方でTHAAD敷地に対する環境影響評価をすることですでに国内に搬入された残り4基の配備を先送りしている。中国はTHAAD配備を撤回するかもしれないという期待をにじませながら韓国を圧迫している。文在寅(ムン・ジェイン)政府のあいまいな態度はどこから始まっただろうか。これは果たして正しい戦略だろうか。
韓国政府がTHAADの追加配備を先送りしている理由は3つを考えられるだろう。一つ目は国内的理由だ。前政府が公論化過程を経ずに急にTHAAD配備を決めたため、今でも環境影響評価と国会での同意手続きを踏まなければならないということだ。これには政策決定の過程で透明性と疎通の正しい先例を作るという目的と共に、前政府との差別性を強調しようとする政治的動機もあるだろう。