「安くて親切」日本でMKタクシー神話作った在日韓国人企業家
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.14 08:41
日本で「タクシー業界の風雲児」と呼ばれた兪奉植(ユ・ボンシク、日本名・青木定雄)元MKグループ会長が8日、88歳で死去した。肺炎で入院中に息を引き取ったと日本メディアが報道した。慶尚南道南海(キョンサンナムド・ナムヘ)で生まれた兪元会長は1943年に兄とともに玄海灘を渡り京都に定着した。立命館大学を中退した後ガソリンスタンドを運営し、1960年にタクシー10台でミナミタクシーを始めた。77年に桂タクシーを買収合併して両社の頭文字を取ったMKタクシーを設立した。
MKタクシーは「安くて親切なタクシー」の代名詞となった。タクシードライバーがあいさつをしなければ料金を取らないほどサービス精神が透徹した。障害者を優先乗車させる制度を初めて導入した会社もMKだった。何より一時「他社より10%安い」と強調したほど価格競争力が優れていた。これを基にしたMKタクシーの成功はテレビ番組などを通じ韓国に紹介されたりもした。在日同胞成功神話の象徴的人物の1人だった。95年には米時事週刊誌タイムから「世界最高のサービス企業」に選ばれている。