【コラム】韓国教育の失敗を証明したテレビ討論(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.04 14:37
見ていると恥ずかしくなるほどだった。その良い機会をちゃんと生かせなかった本人らも後悔しているだろう。有力大統領選候補のテレビ討論のことだ。計5回の中で後半の4、5回はそれなりに良好だったが、前半の3回は目も当てられない水準だった。1番候補は的外れな答えや怒号対応で「第2の朴槿恵(パク・クネ)」論争を呼び起こし、彼を追いついている3番候補は「違います」を繰り返しているうちに「甲チョルス」「MBアバター」のイメージだけを有権者に印象付けるような失敗を招いた。2番候補はきつい発言で支持層からは評価されたかもしれないが、2030世代の有権者には「頑固おじさん」のイメージを広めてしまった。
考えてみれば、彼らだけのせいだとは言い難い。弁護士、検査、医者であることから、韓国社会の一般基準から見て勉強のできた人々だ。韓国教育の成功モデルに属する。ところで、成長の過程で討論に対する態度や方法を学ぶ機会はあまりなかった。人生を左右する試験成績とは関係のないことだった。学校の外でも状況は変わらない。「話が多ければ共産党、話がうまければ詐欺師」「ご飯食べる時はご飯だけに集中せよ」という表現がさりげなく使われていた時代だった。大多数の若者たちが討論を経験せず社会に出るのは今も昔も変わらない。