「トゥキディデスの罠」の前に立ったトランプ氏・習近平氏、激戦地は韓半島(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.07 15:27
BC5世紀に台頭した都市国家アテネと既存の盟主スパルタは、ギリシャと地中海の主導権をめぐって戦争を行った。歴史家トゥキディデスが書いた『ペロポネソス戦争史』の内容だ。約2400年後、新興強国の中国とスーパーパワーの米国の両首脳が6日(現地時間)、国際秩序の覇権をめぐって向かい合う。約2400年前の覇権国スパルタと新興国アテネの地中海衝突の構図はもはや米国と中国の韓半島(朝鮮半島)激突に置き換えられている。
新興強国と既成大国間の覇権争いが極端に走る場合、戦争につながるという「トゥキディデスの罠」を作った人はハーバード大学のグレアム・アリソン教授だ。彼は2日(現地時間)、ワシントン・ポスト(WP)の寄稿で「台頭する中国は米国が積み重ねてきた支配力に挑戦している」と分析した。それによると、過去500年間新興強国と既成大国間の衝突は16回が起きたが、その中で12回が戦争につながった。19世紀末の新興強国として登場したドイツが全世界の制海権を握っていた英国に対抗して起きたユトランド沖海戦(1916年)、20世紀最強国になった米国に新興国家の日本が挑戦状を出して起きた太平洋戦争(1941年)が代表的な例だ。