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【社説】韓国の大統領選候補は軍部隊訪問を控えるべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.21 16:58
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選挙の季節がやってくると苦しめられるところが軍部隊だ。大統領弾劾で早期大統領選が近づき、大統領候補の足が相次いで軍部隊に向かっている。彼らが軍部隊訪問を要請すれば国防長官をはじめとする軍首脳部は頭を抱える。受け入れれば軍が政治に利用されるか、拒めばツケが回るか懸念されるためだ。大統領選候補登録が始まる4月15日からは部隊訪問が全面的に禁じられるが、その前までが問題だ。

実際に、昨年末に大統領弾劾訴追が決定されて以来、大統領候補は先を争って軍部隊を訪問した。文在寅(ムン・ジェイン)前「共に民主党」代表は1月25日、江原道(カンウォンド)陸軍部隊を訪問した。文前代表はこの部隊で陪食を手伝い将兵を励ましたが、政治的な発言も欠かさなかった。彼は「軍服務期間を18カ月に短縮することはいくらでも可能」と明らかにした。文前代表の発言はまだ軍服務をしていない対象者には希望を与えるかもしれないが、軍にとっては兵役制度の根幹を揺るがすような発言だ。人口絶壁によって兵役資源が足りないというのに対策なしに軍服務期間だけを減らす無責任な人気取り発言だったためだ。現在、軍服務期間は21カ月だが、2025年には人口の減少によって兵力48万人を維持することも難しい。

 
同日、安哲秀(アン・チョルス)前「国民の党」代表は、ソウル龍山(ヨンサン)の合同参謀本部を訪れた。安前代表は南景弼(ナム・ギョンピル)京畿(キョンギ)知事が提案した募兵制を批判した。南知事も2月3日、京畿道漣川(キョンギド・ヨンチョン)の陸軍部隊を訪問し、募兵制導入を主張した。李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長と「正しい政党」の劉承ミン(ユ・スンミン)議員も軍部隊を訪問した。

大統領候補の部隊訪問が相次ぎ、国防部は2月17日「大統領選候補が決定される前まで部隊訪問を自制してほしい」という内容の公文書を各政党に送った。国防部では軍の政治的中立を維持する必要があり、将兵に不要な準備をさせることも負担になるためだ。しかも、今は北朝鮮の挑発が懸念されている敏感な時期だ。したがって、もう大統領候補は部隊訪問を自ら責任をとって控えるべきだ。軍統帥権者になる候補がただでさえ安保的に厳しい時期に軍隊を政治に利用することはやめるべきだ。

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