【時論】北核挑発強硬対応の罠(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.14 10:44
北朝鮮がトランプ政府を相手に挑発を可視化させていることに伴い、北核状況は重要な局面に入った。事態の始まりは新型ミサイルの試験だった。トランプ当選後の初めての挑発だった。続いて金正男(キム・ジョンナム)暗殺事件が起きた。米国は北朝鮮外務省局長のニューヨークトラックII(民間レベル)会議ビザの拒否で対応した。強力な韓米連合訓練が始まり、今や米国は幅広いオプションについて対北朝鮮政策を検討中だ。ところが、北朝鮮は再び在日米軍基地を打撃するミサイル試験を行った。米国の政策が強硬化する可能性が高まっている。
これまで北朝鮮は、核とミサイル能力向上のためにまい進してきた。その狙いは次期米政府と強化された位置づけからの談判だ。米国大統領選挙のたびごとに見てきたゲームではあるが、トランプが就任するやいなや新型ミサイル試験で北朝鮮式談判の要請を突きつけたものと言える。表では挑発し、裏ではトラックII会議を契機に対米接触を模索してきた。