中国が韓国観光商品の販売を禁じたことを受け、韓国観光業界に相当な被害が予想されている。

２日、中国国家旅游局が北京一帯の旅行会社を招集し、オン・オフラインすべての韓国旅行商品を販売しないよう口頭指示したことが分かった。このような措置が北京だけでなく中国全域に拡大した場合、韓国観光業界に莫大な被害が及ぶものとみられる。

韓国観光公社などによると、昨年韓国を訪れた外国人観光客は１７２４万人で、中国人は全体の４６．８％を占める８０６万人だった。中でも、中国人は個別旅行客が約６０％で残りの４０％は団体旅行客が占めている。個別旅行客もその半数が旅行会社を通じて韓国に入国していることが分かっている。

まだこの措置による影響がどの程度になるのか速断はできないが、仮に今回の措置で中国人観光客が８０６万人から４０３万人に半減した場合、韓国観光業界は非常に大きな打撃を受けることが懸念される。２０１５年基準で、中国人観光客１人当たりの韓国内支出額は２３９１ドル（約２７万３０００円）だった。もし中国人観光客が半減少した場合、韓国内支出額は約９６億３５７３ドル減るものと推定される。