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【社説】税金でベンツ乗り回しルイ・ヴィトンを購入する韓国の幼稚園長たち

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.23 09:44
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幼稚園・オリニチプ(日本の保育園に相当)の園長のうち相当数は一言で言うと「税金泥棒」だった。子どもたちの教育と保育に使われるべき国のお金を小遣いのように引き出して、子女の授業料や海外旅行費などプライベートな支出に湯水のように流用していた。信じられない「モラルハザード」に接した母親たちは怒りが収まらない。国務調整室腐敗清算団がまとめた全国9広域市・道の幼児教育施設95カ所の点検結果は衝撃的すぎる。4カ所だけが正常で、残りの91カ所で609件(205億ウォン、約20億4200万円)の資金運用違反事例が摘発された。私立幼稚園(182億ウォン)が特にひどかった。

全園児数が1500人を越え、「幼稚園王国」の設立者と呼ばれている京畿道(キョンギド)のある園長は、ベンツ・アウディ・BMWなど外車3台を乗り回していた。あわせて車両保険料1400万ウォンを幼稚園の経費で落としたり、2500万ウォン相当の陶磁器購入費と私学年金の納入金も園費から借用してきたという。教育庁の監査を避けようと担当公務員に「ゴールドバー(金の延べ棒)」を贈ろうとした容疑ももたれている。魚屋の猫のように、2年半の間に39億ウォンを着服したというから開いた口が塞がらない。

 
また別の園長は250万ウォン相当のルイ・ヴィトンのカバンと2人の息子の授業料、83回の慶弔費など11億ウォン余りを流用した。夫が運営する会社に教育資材を与えたり、家族名義で会社を設立して運営費として使ったりしていた園長もいた。あらゆる手法を動員して政府支援金を貪っていたのだ。

今回の調査は氷山の一角に過ぎない。全国の幼稚園・保育園は5万1400カ所で、ヌリ過程(満3~5歳の無償保育)だけで年間4兆ウォンが支援されている。ところが、95カ所のサンプル調査の結果がこれほどだとはただめまいがするだけだ。何よりも政府・教育庁・自治団体の責任が重大だ。ヌリ過程の予算争いだけに集中して管理・監督を二の次にしてきた。重大な行政過失であり職務放棄だ。そのような隙を狙った園長が園費を我が物のようにしたせいで、教師は薄給に苦しめられ、子どもたちが1000ウォンの給食を食べる羽目になったのではないのか。直ちに全数調査を実施するとともに、透明な会計管理システムを構築しなければならない。不正園長に対する刑事告発と流用額の全額還収、実名公開も必要だ。子どもたちを利用して私利を貪った園長を見せしめに懲らしめるべきだ。

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