【取材日記】国定歴史教科書の失敗、いまだに責任転嫁に終始している韓国教育部
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.21 10:57
「教育長や市民団体の外圧のせいで学校が自主的に研究学校を申請できませんでした」。
国定歴史教科書政策を総括するクム・ヨンハン教育部学校政策室長は20日午前、政府世宗(セジョン)庁舎ブリーフィングで決心したように国定化反対勢力に対するそれとない不平を示した。この日、教育部はことし国定歴史教科書を使う研究学校が全国で慶尚北道(キョンサンブクド)文明(ムンミョン)高等学校1カ所だけだと発表した。だが、同校も生徒や保護者からの反発が激しく、撤回の可能性が依然として残っている。このため、教育部としては国定教科書研究学校の指定計画が事実上失敗したことを発表する「痛恨の」場だった。このような状況であるため、教育部は希望する学校に国定教科書を補助教材や図書館図書として使えるように配付するとした。44億ウォン(約4億3500万円)を投じて開発した国定教科書は教科書の地位を失うことになった。