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【中央時評】外交官潘基文、政治家潘基文(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.01 13:05
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国連事務総長を終えた後「オーストリアの英雄」として故郷に錦を飾ったクルト・ワルトハイム氏は1986年の大統領選挙に挑戦し苦境に立たされた。第2次世界大戦中にドイツ陸軍将校として服務しユダヤ人虐殺に介入したという「前歴」疑惑が禍根だった。ワルトハイム氏は当時「民間人処刑の事実は知らなかった」と抗弁したが、彼の将校事務室がユダヤ人処刑場のすぐそばにあり、処刑場側に窓があったという事実までメディアが暴露した。国粋主義的だった国内の雰囲気に乗り当選したが、存在感のない大統領として任期の6年を終えなくてはならなかった。91年の湾岸戦争直前にバグダッドで孤立したオーストリア人の人質92人を救い外交官としての交渉能力を見せたりもしたが、政治家としての再選は考えることすらできないことだった。

帰国20日目である潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長の大統領選挙もやはり誹謗に包まれ険路を迎えている。支持率も1位の文在寅(ムン・ジェイン)氏の半分で足踏み状態だ。47年余りの外交官生活から政治家に変身するのは容易でなさそうに見える。英国の外交官ヘンリー・ウォートンは「祖国の利益のために嘘をつきに外国に派遣される正直な人」と外交官を定義した。古典である『外交論』の著者ハロルド・ニコルソンは「君主と政府に忠誠を尽くさなければならない外交官は自分の意見を放棄する存在」と強調した。マックス・ウェーバーもやはり「職業官僚とは個人感情なく制限された業務で生計を維持する。官僚は政治家の本領である闘争をしてはならず、自ら責任を負わなければならない政治家としては不適切だ」と区分した。「ノー」と言わない二重性に加え非難を受けたり構図を揺るがす決断には弱いのが外交官だ。潘前事務総長の帰国後いくつかの場面はこうした側面からは大きなミスとみられる。

 
「党がなくお金の問題がとても大変だ」という彼の吐露が最初だ。事務所、自動車費用、側近の月給を出すことになった境遇は大統領を夢見る「大きな岩」ならばすべき話ではない。「李承晩(イ・スンマン)大統領以降党に入らなかった人はいない」という愚痴もやはり「(既存)政治改革」を叫んだのとは相容れない。お金から心配な「スモールポテト」に、権力意志が弱い存在として自身を矮小化したのではないのか。「私は進歩的保守主義者」という発言もやはりコンテンツがなく、手当たり次第に良いという外交官の修辞程度とみなされた。

韓日慰安婦交渉に対する彼の肯定評価を追及した記者らを「悪いやつら」だとした発言も思慮深くなかった。帝王的大統領の不通と傲慢に疲れた大衆の傷痕に触れてしまった。ワルトハイム氏もやはり大統領選挙中に突発質問をしたBBC記者に理性を失って手を上げたところを米国のカメラに写されてひどい目にあったという記録がある。包容、忍耐心の限界がうっかりばれてしまったのだろうか。




【中央時評】外交官潘基文、政治家潘基文(2)

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