韓経:【時論】韓国はトランプ氏と取引する準備ができているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.16 13:58
トランプ氏が20日、ホワイトハウスに入る。トランプ氏が率いる米国は我々が知る今までの米国ではないようだ。通商分野はその論争と変化の中心にある。トランプ氏が大統領選挙でヒラリー・クリントン氏に勝つことができたのは、米中西部の白人労働者の票が集中したためだった。「中国を世界貿易機関(WTO)に加盟させたのは米国が犯した最もぞっとする失敗」「中国はあらゆる不公正貿易行為で雇用を盗んでいる」などの暴言に白人労働者らは熱狂した。「中国に45%の関税を支払わせる」「職場を海外に移転する米国企業には不利益を与える」というトランプ氏の快刀乱麻式の公言に彼らはメシアを見た。
過去の歴史または政治理論を持ち出しながら、大統領候補としての公約と大統領としての履行は異なるとしかなく、トランプ氏も例外ではないという観測は外れている。トランプ氏の保護主義修辞が弱まるという一部の予測は、外れた大統領選挙予測のように、また外れた希望事項に終わる見込みだ。まだ就任式もしていない次期大統領の身分であるが、すでにトランプ氏は新しい歴史を作った。メキシコに工場を移転しようとする民間企業のキャリアに圧力を加えて移転を阻止した。トランプ氏の圧力でフォードもメキシコへの移転計画を白紙に戻した。その圧力は米国企業にとどまらない。トヨタ自動車にも加えられ、翌日にトヨタの株価は急落した。