韓経:【社説】韓米日合同訓練に反対する間、中国戦闘機が侵犯=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.11 14:00
米国と日本が提案した韓日米対潜水艦合同戦闘訓練が国内の世論と中国の反発を懸念した韓国の反対で頓挫したと、朝日新聞が昨日報道した。同紙は韓国がこの訓練に反対した理由に韓国で韓日軍事情報包括保護協定に対する批判が高まっているという事実を挙げた。THAAD(高高度ミサイル防衛体系)韓国配備に関連して緊張関係にある中国の反発を懸念したという点も指摘した。もしこうした主張が事実なら、我々は韓国政府の選択を受け入れることはできない。そうでなくとも政界はTHAAD合意破棄論を持ち出し、韓米同盟を毀損しているところだ。中国戦闘機10余機が9日、済州(チェジュ)南側の離於島(イオド)近隣の韓国防空識別区域(KADIZ)を侵犯し、4-5時間にわたり東シナ海と東海(トンヘ、日本名・日本海)の間を往復飛行したという。安保環境に大きな穴が開く状況だ。
韓半島(朝鮮半島)を取り囲む米国と中国、ロシア、日本の4強の動きはトランプ政権の発足が近づく中で活発になっている。何よりも大陸と海洋勢力の葛藤が深まっている。南シナ海での険悪な雰囲気が韓半島に徐々に移動している。一部では韓国の地政学的ジレンマが再び露呈していると分析する。ハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授はすでに6年前、「米中関係は悪化する可能性が高い。韓国は結局、2つのうち1つを選択しなければならない状況を避けることができず、その『選択の瞬間』が国の運命を決定することになるだろう」と指摘したが、その通りになっている。国内の一部の親中勢力の動きや大統領選挙政局はそのようなジレンマを構造化する可能性もある。