【社説】実体確認されたブラックリスト、捜査で真実明らかにせよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.10 13:13
趙允旋(チョ・ユンソン)文化体育部長官が9日、「文化界ブラックリスト」の存在を事実上認めた。この日国会の聴聞会に出席した趙長官は「芸術家の支援を排除するそうした名簿はあったものと判断されている」と話した。趙長官は青瓦台(チョンワデ、大統領府)政務首席秘書官時代に当時の金淇春(キム・ギチュン)秘書室長の指示を受けてブラックリスト作成を主導した疑惑を受けてきた。しかし聴聞会では「そうした文書を見たことはない」と主張し、偽証容疑で特検に告発された。そんな趙長官がついにブラックリストの存在を認めたため注目するほどの反転に違いない。
ブラックリストは朴槿恵(パク・クネ)政権に批判的な芸術家1万人を文芸振興基金支援対象から除外しようとする目的で作成された名簿だ。2014年6月にこの文書を見たという劉震竜(ユ・ジンリョン)元文化体育観光部長官の暴露により初めて実体が明らかになった。しかし金元室長ら作成に関与した容疑を受けている人たちが知らぬ存ぜぬで通してきたため疑惑ばかりが雪だるまのように大きくなっていた。だが9日の趙長官の証言を通じブラックリストの存在が確認されただけに、特検は捜査に拍車を加え真相をひとつずつ糾明しなければならない。