【時論】韓国、社会統合的な新成長戦略が必要(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.06 11:22
韓国社会が大きな挑戦と危機に直面している。今年は民主化30年、1997年の外国為替危機から20年の年だ。経済の持続的発展が脅威を受ける中で機会均等と社会移動を促進すべき民主社会の公正性は後退している。経済的には単発性、個別的危機ではなく融合・複合的危機が集まっている。マクロには成長と分配、大企業と中小企業、輸出と内需、そして世代間の好循環構造が後退し、社会的葛藤と分裂が広がって共同体の価値が大きく損なわれている。ミクロには低成長、産業構造調整、両極化、家計負債、不動産景気、青年失業、財政悪化が複合的にかみ合わさって問題が拡大再生産されている。
韓国経済を危機から劇的に脱出させる契機を作らなければならない。2017年に韓国経済をリセット(reset)するにあたり、その可能性を探すべきだ。まず政界と政府の経済観を協力政治の経済観に変えるところから出発しなければならない。政府が主導したり政治が無分別に経済に介入するのは経済リスクと不確実性をかえって増幅させる。政界と政府は協力政治を通じて韓国経済を巡るリスクと不確実性に対する防波堤の役割をしなければならない。併せて複合的なリスクや企業投資・家計消費・所得安定・雇用安定などのミクロな不確実性を除去したり分担することができるように民間部門との協力政治リーダーシップも発現しなければならない。