韓経:【コラム】光武皇帝の夢、大韓民国の夢
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.30 13:00
憂うつな事件が多かった年が終わろうとしている。2日後に始まる2017年は大韓帝国の誕生から120周年となる。最近は10周年、20周年、100周年に注目するが、以前は60甲子を使用していたため2度目の還暦となる120周年は非常に特別な年だ。
1897年10月12日、高宗(コジョン)は慶運宮(徳寿宮)の正門を出て、ソウル広場、小公路(ソゴンノ)を通って円丘壇(ファングダン)に移動し、皇帝即位式を挙行した。大韓帝国が誕生する瞬間だった。その後の3日間、高宗は22種類の行事をした。高宗が円丘壇で天神と地神に告由祭をして黄金の椅子に座り皇帝に即位する行事、皇帝が初めて詔書を頒布する行事があり、乙未事変後に葬儀を先に延ばした閔妃を皇后として冊封し、皇太子と皇太子妃を冊封する行事もあった。当時の行事の主な舞台は円丘壇と慶運宮であり、慶運宮では太極殿、咸寧殿、景昭殿の建物が使われた。円丘壇には現在朝鮮ホテルがあり、行事が開かれた太極殿は現在の即祚堂に該当する。咸寧殿は高宗の寝殿であり、景昭殿は明成皇后の殯殿と魂殿(景孝殿)として使用されたが、今はない。円丘壇と慶運宮は植民地時代に集中的に破壊された。