【時視各角】秀才官僚の愚か者ごっこ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.28 14:44
毎年今くらいになると識者は暮れゆこうとしていることし一年の世相を四字熟語で風刺する遊戯を楽しむ。毎年、“寸鐵殺人”(鋭く急所を突く警句)の四字熟語を選んでいる教授新聞だが、ことしは「君舟民水」を提示した。「民は水、国王は船。川の水は船を浮かせているが腹を立てれば転覆させることもできる」という意味だ。このほかに候補として挙げられた四字熟語を見ると、天に逆らう者は滅ぶという意味の「逆天者亡」、露が集まって海になるという意味の「露積成海」などがあった。朴槿恵(パク・クネ)大統領の憲政壟断事態とこれに対抗して決起したろうそく民心を遠回しに示す比喩が中心だった。
教授新聞の四字熟語は永らく人心と世相の風刺を通じて、辛辣ではあるものの笑い流せるくらいの余裕はあった。ところが最近は軽いユーモアさえ消え失せ、悲壮さすら漂う。昨年は大統領をねらった「昏庸無道」を選び、国家リーダーシップに対する疑心を本格的に表現した。「昏庸は愚かで無能な君主を示す昏君と庸君を合わせたもので、殺伐とした社会の雰囲気に対する責任を国家指導者に問う言葉」と説明した。