【コラム】ろうそくとトランプに当惑する平壌(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.12.12 18:08
韓国のある同僚は北朝鮮が最近静かになったと言った。全面的に同意する。韓国にサイバー攻撃をしかけ、石炭輸出を制限した国連の安保理決議案2321号に対して強力な声明書を出したが重大な挑発はなかった。北朝鮮がかなり厳しい状況に置かれており、何をするべきかまだ決めかねているためだ。特に、ここ数年間享受してきた危険プレミアム(risk premium)が消えた。
北朝鮮は戦略的に考える。もちろん発表することはないが、ほぼ確実に長期目標を持っていてその目標のために行動する。長期的に周辺国の政策は各国の選挙、中国共産党中央政治局の交替により変化し、北朝鮮はこの変化に対応しなければならない。北朝鮮はここ数年間は比較的安定した環境に置かれていた。一般的に一度米国・韓国・中国政府が対北朝鮮政策を確定すれば、たいていの場合、北朝鮮は中・長期的な挑発に対する該当国の反応をかなり正確に推定することができた。もちろん2015年8月木箱入り地雷で軍人が負傷したことに対する韓国の激しい反応や国連安保理決議案2321号のような例外はある。だが、北朝鮮が戦略的目標のための核実験が必要だと決めた場合、主要国家の反応と投入するべき費用を正確に判断することができる。