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【コラム】もう一人のチョン・ユラは存在する=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.09 17:26
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約1年前、韓国社会を大きな衝撃に陥れた事件も今は記憶から薄れている。未曾有の崔順実(チェ・スンシル)国政壟断事件に魂を奪われたためかもしれないが、この事件も来年この時期になると、かすかな記憶になるかもしれない。

2015年12月、仁川(インチョン)のあるスーパーマーケットで11歳のAさんが見つかった。パンを盗もうとしたのか、触ってみようとしたのか区分が付かない程、遅くて力のない子供の動きと顔はみすぼらしい姿だった。真冬なのに素足に半袖服を着、目つきには焦点がなかった。小学校5年生の年齢なのに体重は4歳児の平均である16㎏に過ぎなかった。この衝撃的な防犯カメラの映像がマスコミを通じて全国に報道された。あまりにも不思議に思ったスーパーマーケットの主人が警察に通報したところ、子供を2年間監禁して虐待してきた父親(33)とその同居人(36)などが警察に捕まった。

 
Aさんは2013年、仁川のあるマンションに引っ越してからは学校に通うことすらできなかった。父親はこれといった職場がなくオンラインゲームにはまっており、子供を殴ったりご飯も食べさせなかったりすることが頻繁にあった。「教育のためだった」という弁解は国民公憤を誘った。

1年前、長期欠席児童の深刻性を思い知らせた仁川延寿区(ヨンスグ)の児童虐待事件だ。「忘れられた子供たち」はさらに衝撃的な姿で次から次へ現れた。京畿道富川(キョンギド・プチョン)では父親に殴られて死亡した小学生が3年ぶりに発見された。家出申告が出された女子高生は11カ月ぶりに自身の家で白骨化した遺体で発見されることもあった。韓国の親たちは言葉を失った。

一歩遅れて状況の深刻性を認識した政府は、未就学・長期欠席小中学生を対象に全数調査を実施したところ、約3000人の生徒の中で30件余りの児童虐待を確認した。李俊植(イ・ジュンシク)副首相は「今後、きめ細かな安全ネットワークを運営する」と頭を下げた。

5日、崔順実被告と娘チョン・ユラ氏に対する監査結果は長期欠席事件とは両極端の姿を見せながらも妙な既視感を覚えさせた。1年前、「土のさじ(貧しい者は貧しいままという意味の新造語)」子供たちの悲劇に心が崩れた一方で、今度は「金のさじ(富める者は富む)」学生の不正に憤怒の叫びを上げている。そして今回も「これで終わりだろうか」という疑いを拭えない。人倫に背を向けた両親と師匠の道理を失った学校が次から次へ摘発されたように、自分の子供だけひいきする両親とお金と権力にごまをする教師がいるに違いないからだ。

チョ・ヒヨン教育監は「21世紀における韓国の学校と教室でこのような露骨な圧力、収賄、暴言、欺瞞、操作、特別待遇があったということに驚きを禁じえない。責任を痛感する」と謝罪したが、政府の失敗はこれで終わらないだろうというのが市民の常識であり、経験だ。

「学校がいかなる権力や資金圧力、懐柔にも屈しないところになるように制度的対策を用意する」という約束は空念仏である可能性が高い。子供たちの遺体が発見されたことを見ても、長期欠席した生徒の調査を家庭訪問もせずに電話一通で済ませようとして暴露されたのがわずか1年前のことだ。

キム・スンヒョン 編集局EYE24次長

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