【時視各角】花も十字架もない弾劾=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.29 13:05
いまや大統領の名前は政府の会議録より訴状に頻繁に登場しています。彼女は自身が「共謀して」の主語とされている現実が信じられなさそうにみえます。実際に共犯事件の被告人は「私がいつ彼らと共謀したか」と反発するといいます。大法院の判例を見れば全体の犯行を計画し相談する過程がなくても、順次的に、または暗黙的に合意があれば共謀関係が認められます。どれほどもどかしかったのか、ある判事は「大統領に直接説明して差し上げたい」と話します。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の共謀容疑を裏付ける決定的物証は安鍾範(アン・ジョンボム)前首席秘書官の業務手帳とチョン・ホソン前秘書官の携帯電話です。彼らはなぜその重要な証拠を処分しなかったのでしょうか。有力な推論は「すべてを1人で被らないために」でしょうが、真実をありのままに明らかにするためのものかもしれません。安前首席秘書官が業務手帳を処分しなかった理由が十種類ならば、そのうちのひとつは大学教授出身としての「最後の良心」ではなかったでしょうか。