韓国の周亨煥（チュ・ヒョンファン）産業通商資源部長官は２４日、崔順実（チェ・スンシル）被告が通っていた病院に対する研究開発（Ｒ＆Ｄ）費の特別支援疑惑に対して「青瓦台（チョンワデ、大統領府）秘書室が要請した」と述べた。周長官のこの日の発言で、崔被告がこの研究費支援にも介入していたのではないかとの疑惑が生じている。

この日、国会で開かれた産業通商資源委員会全体会議で、禹元植（ウ・ウォンシク）議員（共に民主党）は「崔氏の常連病院を運営し、朴槿恵（パク・クネ）大統領の手術に関与したキム・ヨンジェ院長一家が所有するワイジェイコブスメディカルに産業部が１５億ウォン（約１億４４００万円）のＲ＆Ｄ予算を支援した」とし「その過程を見ると途方もない、あきれるような特別優遇があった」と主張した。禹議員によると、産業部は昨年８月１３日にバイオ医療分野Ｒ＆Ｄ支援のための需要調査で受け付けた１７件の事業の中から３種類を選定した。ところが１０月１６日に開かれた第２回会議で、突然、整形手術に使われる縫合用糸関連の研究が追加された。

禹議員は「朴大統領の指示を受けた安鍾範（アン・ジョンボム）当時経済首席が金晋洙（キム・ジンス）保健福祉秘書官に指示し、金秘書官がチョン・マンギ当時産業通商秘書官に支援を要請して追加されたものではないか」と追及した。これについて周長官は「青瓦台秘書官室が産業部に要請したものだという報告を受けた」とし「専門家に検討してもらうよう産業技術評価管理院に伝達した」と答えた。