「富士山の筋」という皮肉も…北朝鮮のコ・ヨンヒ偶像化は見られず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.22 08:36
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の生母コ・ヨンヒ氏を偶像化する北朝鮮当局の試みが壁にぶつかっているという。統一部の当局者は21日、「今月平壌(ピョンヤン)で開かれた女性の日(16日)行事と社会主義女性同盟第6次大会(17-18日)をチェックしたが、コ・ヨンヒ氏に対する称賛・崇拝などは見られなかった」と述べた。執権5年目を迎えた金正恩委員長が偶像化を進める可能性に注目していたが、特別な動きはなかったという説明だ。
北朝鮮で「女性の日」が制定されたのは2012年。同年初めに執権した金正恩委員長は母に花やプレゼントを贈ろうとして公休日に決めた。これに関し、2004年に乳がんで生母を亡くした金正恩の母に対する特別な思いが反映された措置という解釈があった。今年の場合、労働新聞など官営メディアは金日成(キム・イルソン)主席の夫人・金正淑(キム・ジョンスク)らを「朝鮮の母」と称賛する報道をしたが、コ・ヨンヒ氏には言及しなかった。