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【噴水台】崔順実のスカートも直そう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.15 09:54
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第2次世界大戦末期の1945年4月、イタリアの敗色が濃くなると独裁者ムッソリーニは30歳近く若い愛人のクラーラ・ペタッチを連れ国境に逃げた。彼らはスイスから脱出しようとしたが国境近くでパルチザンに捕まり銃殺される。イタリア人の怒りはこれで解決しなかった。怒った群衆は死体をミラノに持ってきてガソリンスタンドで逆さ吊りにして唾を吐き鞭打った。スカートを履いたペタッチは服がめくれ上がり恥部が露わになった。これを見たある中年女性が野次が浴びせられる中ではしごに上り、ペタッチのスカートを直して上げた。その後イタリアでは「スカートを直す」という言葉は「最小限の尊厳性を守る」という意味で使われる。

崔順実(チェ・スンシル)事件が起きて全国民の憤怒は爆発した。あまりにも当然のことだ。だが、私たちは激怒したあまりにしてはならないことまでしてしまう時がある。最近崔順実事件で拘束された“文化界の皇太子”チャ・ウンテク氏が、彼の身体的特徴により多くの人々の笑いの種になった。さらにある女性議員はかつらを脱いだ彼の容貌をめぐり「いっそ全部剃って出てくるべき」という書き込みをフェイスブックに上げた。だれであれ本人が隠そうとする身体的特徴は最初から言及しないのが基本中の基本だ。不正が問題であり容貌に罪はない。

 
崔氏の靴が「プラダ」であり、娘チョン・ユラ氏の両腕にタトゥーが入っていることも関係がないのは同じだ。娘のユラ氏が婚前妊娠をしたとはいえ後で正式に結婚して子どもも産んだ。気にくわないかもしれないが断罪すべきことではない。それでも世論の矢が降り注いでいる。

崔氏の事件を担当したからと選任弁護士の前歴が明かされるのも社会病理的現象だ。どんな罪人であれ依頼を受けたならばそのために法廷に立つのが弁護士の使命だ。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が尊敬した弁護士出身のリンカーン米国元大統領。彼は西部開拓時代に頻発した鉄道会社と住民の間の紛争を数件担当した。ところが事件によって時には鉄道会社、時には住民側を擁護し偽善者という非難を受けた。「奴隷解放の父」と賞賛を受けるが、リンカーンは一度も黒人奴隷の側には立たなかった。代わりに逃げた黒人奴隷を捕まえてくる事件を担当し、主人の立場を徹底的に弁護したことしかない。弁護士とはこういうものだ。

どんな悪人でも弁護を受ける権利がある。だれでも最小限の尊厳性は守らなければならないものだ。相手が崔順実一党だからとこれすら許されないならば文明社会と呼ぶことはできない。

ナム・ジョンホ論説委員

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