【コラム】青瓦台を心配しなければならない韓国の国民
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.31 10:47
青瓦台(チョンワデ、大統領府)がどのような場所なのか。国民の多数から選ばれた大統領とその参謀陣が、24時間、国民が安らかに暮らせるように知恵を絞らなけらばならないところだ。国民がそのようにせよと彼らに権力を与えた。このため青瓦台は国民の苦痛を軽くし、日々の暮らしにあえぐ彼らの人生をあたたかく包み込まなくてはならない。だが、いま青瓦台にいる人々はこのことを知らずにいる。市井のごろつきのような人々に振り回され、国民より彼らの腹の中を満たすために忙しく飛び回った。総帥リスクにある大企業を選んでその軸を奪う片棒を担いだ。国民が悪いやつらをこらしめろと与えた権力を、その悪いやつらのために振り回したということで開いた口が塞がらない。彼らは神聖な青瓦台に座り、国民をこれ以上なく軽んじたのだ。
韓国国民をそんなに甘くみていたのか。壬辰倭乱が起きた時、逃げ出した国王に代わって国を守り、1997年の通貨危機の時に金集め運動で国を救った国民たちだ。青瓦台は時間が過ぎるほど国民が軽視できない存在であることを確認することになるだろう。怒った国民は29日、ソウル・蔚山(ウルサン)・済州(チェジュ)などの地に集まって「朴槿恵(パク・クネ)退陣」を叫んだ。西江(ソガン)大・梨花(イファ)女子大・成均館(ソンギュングァン)大などから始まった教授と学生たちの時局宣言も全国に広がっている。青瓦台が国民を心配してくれるだろうと期待するのはお門違いで、逆に国民が青瓦台を心配しなければならない状況だ。そうでなくても日々の暮らしに汲々としている国民に心配事がもう一つ増えた。