米国の赤字が最も大きい韓米FTA…改正要求への「対応カード」はあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.06 09:46
米国の保護貿易主義の余波は韓国にも押し寄せてくる見通しだ。米国が自由貿易協定(FTA)を結んでいる国のうち最も多くの貿易赤字を見せている韓国とのFTAはすでに深刻な問題に浮上した。米国政府は先月ポスコの熱延鋼板に対し57%の高い相殺関税を課すなどすでに保護貿易主義の兆しを本格的に示している。1980~90年代にスーパー301条を掲げ強力に圧迫してきた米国の通商政策が再演されるだろうという分析まで出ている。
最も懸念される分野は韓米FTAの再協議要求だ。現行の協定文に片方の当事国が一方的に廃止・改正などを要求できるという規定があるためだ。協定批准はすべて終わったので「再協議」というよりは「改正」という表現が正しいというのが専門家らの解釈だ。