平昌（ピョンチャン）オリンピック（五輪）組織委員会は最近、テストイベントの準備で忙しい。テストイベントは大会の準備状況を点検し、運営および進行をテストする舞台だ。今年２月、旌善アルペン競技場と普光フェニックスパークですでに４つの大会が開催された。今年１１月から来年４月まで計２１大会が予定されている。

その最初はスノーボード・フリースタイルの世界大会「ビッグエア・ワールドカップ」（１１月２５、２６日、アルペンシアスキージャンプセンター）だ。平昌五輪で初めて正式種目に採択されたビッグエアは、大きなジャンプ台から跳び出して回転などの妙技を見せる競技。

氷上では韓国の「メダルボックス」ショートトラックが最初のテープを切る。２０１６－１７国際スケート競技連盟（ＩＳＵ）ショートトラックワールドカップ（Ｗ杯）第４戦が新設の江陵（カンヌン）アイスアリーナ（１２月１６－１８日）で開催される。女子ショートトラックのシム・ソクヒ（１９、韓国体育大）、チェ・ミンジョン（１８、ソヒョン高）らが五輪競技場で模擬テストに臨む。来年１月１６日、１７日には龍坪（ヨンピョン）アルペン競技場で国際スキー連盟（ＦＩＳ）極東カップアルペン大会が開かれる。

五輪を１年後に控えた２月にはクロスカントリー・ノルディック複合・フリースタイルスキー・スノーボード・スキージャンプＷ杯、フィギュア四大陸選手権などが続く。江陵スピードスケート競技場では種目別の世界選手権（２月９－１２日）が開催される。氷質を把握するため上位ランカーがそろって出場する。スピードスケート女帝のイ・サンファ（２７、スポーツＴＯＴＯ）とイ・スンフン（２８、大韓航空）はそれぞれ女子５００メートルと男子マススタートの２連覇に挑む。イ・サンファに挑戦する張虹（２８、中国）、長距離最強のスベン・クラマー（３０、オランダ）など世界的な選手も見ることができる。

韓国そりのゆりかご、アルペンシアスライディングセンターもいよいよ姿を現す。リュージュＷ杯（２月１７－１９日）、ボブスレー・スケルトンＷ杯（３月１７－１９日）がその舞台だ。韓国で開催される最初の国際そり大会となる。ボブスレーチームは五輪に向けて現代自動車が開発中のそりを見せる予定だ。

来年３－４月には世界車椅子カーリング選手権、国際パラリンピック委員会（ＩＰＣ）アルペンスキーＷ杯ファイナル、アイススレッジホッケー世界選手権などパラリンピック種目のテストイベントが続く。冬季五輪の最高人気種目のアイスホッケーはシーズン後の４月に江陵ホッケーセンターで開催される。