日米から学んだ肝移植、今は韓国に学びに来る(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.19 13:28
5月3日、ソウル江南区(カンナムグ)コエックスグランドインターコンチネンタルホテルで世界肝移植学会が開かれた。会議場では肝移植手術が生中継された。ライブサージャリー(live surgery)だった。会議場の前の大型画面でソウル鍾路区(チョンノグ)ソウル大病院の手術室がリアルタイムで中継された。執刀医は徐敬錫(ソ・ギョンソク)ソウル大病院外科教授(56)。この病院の臓器移植センター長でもある。肝硬変末期患者のキムさん(53)に夫人(51)の肝臓の一部を移植した。会議場を埋めた約300人の外国の医師は感嘆した。提供者の腹部をそれほど切らず内視鏡(腹腔鏡)技法で肝臓を摘出するのを見て驚いたのだ。仏ボジョン病院外科医のスブラン氏は「腹腔鏡であれほど繊細で速やかに手術をするとはマジックを見るようだ」と語った。
腹腔鏡肝移植は世界で徐教授ほどのレベルの医師がいないといっても過言でない。腹部に直径1-2センチの穴2、3カ所、0.5センチの穴1カ所を開けて空気を入れ、超音波手術器・ピンセット・カメラなどを入れて肝臓を切る手術法だ。従来まで「開腹+腹腔鏡」ハイブリッド(混合)技法を使用していたが、昨年8月に鍵穴(key hole)技法に進化した。ハイブリッド技法の前はベンツのエンブレムの形のように提供者の腹部を切開して肝臓を移植した。肝移植手術技法は順に進化してきた。徐教授は肝移植手術の90%をキーホール方式の腹腔鏡手術法でする。他の病院は腹腔鏡手術をあまりしない。