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村上春樹氏に間違われた韓国人作家イ・ヒョク氏

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.06 08:03
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「どうせ忘れられるんだから、絶望するんじゃない」。2030世代に感性豊かな文章を紹介しているあるフェイスブックに掲載されたこの一節は、日本の有名作家・村上春樹氏の『村上ラヂオ』に出てくる文章としてネットユーザーの間に広く知られている。この一文に「いいね!」をクリックした人だけで23万人に達する。だが、この一節は村上春樹氏ではなく駆け出しの作家イ・ヒョク氏(28)が10年前の高校時代に自身のブログに書いたものだ。

イ・ヒョク氏が最近『不良の自叙伝』(原題)という本を出版した。青春のもがきを感覚的に表現したかったからだ。イ氏は「初版を出した後、私の文章が村上春樹の名前で広まっていることを知って驚いた。それで最後のページに急いで『私は春樹ではない』という文面を書き入れた」と話した。今回の本にはイ氏が10代からブログに書き綴ってきたものが集められている。友情、愛、未来など、青春時代に誰もが関心を持つような主題だ。

 
自身を「不良」と表現するイ氏は、大企業で働く父親について小学校はスイス、中・高校時代は英国と米国で過ごした。「不良という言葉は否定的に使われるが、私が見るときには純粋な、“そのまま(raw)”を追求する感性的な人です」。

イ氏はファッションデザインや建築、作曲などを学び、その時々に感じた感情をオンラインに書き続けた。本の横には1という数字が書かれてある。「最初のプロジェクトは本だが、二番目は映画やインテリアで自分を表現したい」とした。

そのため彼は間もなく米国ニューヨークの映画学校に留学に行く。イ氏は「いつか自由な感受性を持つ子供たちを育てる学校を作りたい」と話した。

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