<チャイナインサイト>蔡英文執権100日…台湾の「脱中国」に焦点合わせる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.01 14:32
台湾の蔡英文総統が今月27日で就任100日を迎えた。この間、どのような足取りを辿ってきたのか。要約すれば静かだが粘り強い「脱中国」の動きだ。声を高めて「台湾独立」を叫ぶのではなく、中国に対する依存度を減らすことによって実質的に台湾独立を追求する姿だ。過度な中国寄りは多くの副作用を生むという判断が根底にはある。中国経済に深く傾斜している韓国が注目しなければならない部分だ。蔡氏の「脱中国」はどのように進められてきたのか。
台湾独立を追求する民進党出身である蔡氏の行く道を知るためにはまず彼女の言葉に耳を傾けることから始めなければならない。そのような意味で重要なのが蔡氏の5月20日の総統就任あいさつだった。就任あいさつは最高統帥権者の政治的指向を把握できるカギだ。蔡氏は就任あいさつで「一つの中国」を認める「九二共識」(中国と台湾が1992年に「一つの中国」原則を認めるものの、「一つの中国」がどこを示すかは各自の解釈に任せると合意したこと)」に言及しなかった。両岸(中国と台湾)関係の激変を予告したのだ。