【時視各角】酒は好況な韓国の不況型消費(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.31 13:45
韓国の人が酒をたくさん飲むというのは新しい話でもないが、この頃はほとんど「酒を飲んで愛国する」水準だ。昨年、酒にかける税金である酒税で集まった金額が史上初めて3兆ウォン(約2800億円)を超えた。大部分がビール・焼酎・ドブロクなど庶民のお酒からのものだ。また統計庁の今年4-6月期の家計動向調査を見ると家計が消費をぐっと減らしている渦中でも酒とたばこの支出は大きく膨らんだ。統計によれば韓国の家計は税金など固定支出を除いて使えるお金が100ウォンだとすれば70.9ウォン(平均消費性向)だけを使って財布を固く閉じながら、この統計集計後で最も低い消費性向を見せた。私教育費・食費・衣料費など私的消費がすべて減った。ただし酒・たばこの支出は前年対比7.1%増えた。
この程度で「酒に依存する社会」というのは行き過ぎた飛躍だが、それでも「なぜ?」を分析して「どのようにして?」を考える時にはなったようだ。まず「なぜ」。住居費と生活物価の負担は大きくなるのに未来は不透明で平均寿命も延びながら老後の生活への不安感のために支出を減らし貯金をしながらも、こういう殺伐とした現実から来るストレスを酒で解消しよういう談論が一般的だ。