【社説】高度化する北朝鮮の核脅威、無限の軍備競争だけでは解決できない(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.08.28 13:10
24日の北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1号」の発射成功は北東アジア安保均衡に打撃を与える一大事件だ。SLBMの戦略的価値のためだ。潜水艦に装備し水中から奇襲発射するSLBMは事前に攻撃の兆候を把握するのが事実上不可能だ。映像情報や信号情報などを活用して24時間監視し発射を事前感知できる地上発射ミサイルとは脅威の次元が違う。いまや北東アジアは新たな北朝鮮の脅威の前に置かれることになった。
弾道ミサイルは最高速度がマッハ7を超える。このため潜水艦が陸地近くに接近しSLBMを発射する場合、韓半島(朝鮮半島)のどの目標物にも2分程度で到達できる。探知しても準備時間が足りず迎撃は容易ではないという話だ。高高度防衛ミサイル(THAAD)が配備されても北側に向けられたTHAADレーダーが探知できない東海岸・西海岸南部や南海岸から北朝鮮の潜水艦がSLBMを発射する場合、迎撃に限界がある。それだけ脅威的な武器だ。