【取材日記】まだ家族関係・スペックを見る韓国の大企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.25 16:25
「お前の親父は何をしているのか」。映画『チング』に出てくるセリフだ。映画の中では「父の職業がろくでもないからお前の行動がそうだ」という不快な伏線が敷かれている。一方、流行り言葉の「金の箸・匙」なら「実力もないくせに心強い父が背後にいるからお前の羽振りがよい」という皮肉として映る。
ところが韓国企業の8割がこうした質問を求職者にしている。入社願書に書かせる。雇用労働部と大韓商工会議所が国内518社の人事担当者を対象に調査した結果だ。親の職業、職位、学歴、さらに月の収入や財産状況までも尋ねる。親のスペックを採用の基準にするということだ。採用の公正性を疑わせる。これでは小川から龍が出てくることはない。