【コラム】THAADを通じて未来の韓中関係を考えよう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.17 14:30
よく我々はあるイシューに関する討論の過程で、問題の核心と本質から抜け出し、周辺の関連イシューに関する議論に向かったりする。現在、韓国社会で展開されている高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備をめぐる議論がそのようなケースだ。
THAAD配備の原因提供は北朝鮮の核・ミサイル脅威だ。この脅威から国家安保と国民の安全を守るためにTHAADを配備するということだ。それならTHAADに関する議論はTHAADの有効性と政界の一部および一部の専門家の間で提起されている米国の戦術核兵器の韓国内再配備、さらに核兵器開発を含むすべての代案にその焦点が合わされなければいけない。もちろんこのような議論はTHAAD配備決定以前に行われるべきだった。しかしTHAAD配備をめぐる政府の立場もあいまいな中、議論と国民との疎通が十分でなかったし、隣国の中国の敏感な反応にもかかわらず中国との公式・非公式接触も少なかったようだ。