「英国駐在の北朝鮮外交官、家族と第3国亡命」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.16 13:39
在英国北朝鮮大使館の領事業務担当外交官が今月初め、夫人・子どもと脱北亡命したことが分かった。またロシアで活動してきた北朝鮮の外貨稼ぎ機関の幹部もほぼ同じ時期、夫人とともに亡命したことが明らかになった。これは最近相次いでいる北朝鮮エリート階層の離脱の動きと軌を一にするもので、今後の動向が注目される。
対北朝鮮消息筋は15日、「英国駐在の外交官の場合、緻密な事前準備をして脱北を決行し、第3国亡命手続きを踏んでいると把握している」とし「北の大使館側が一歩遅れて所在の把握に動き出したが、追跡に失敗したようだ」と話した。この外交官は北朝鮮側領事業務のほか、ロンドン近郊に定着した脱北者の動態の把握などの業務も担当していたと、消息筋は伝えた。英国の主導で最近、北朝鮮の人権じゅうりん状況に対する批判世論が強まると、平壌(ピョンヤン)から対応策を出すよう圧力を受け、これに負担を感じて脱北を決心したという。ロシアに外貨稼ぎのために滞留してきた幹部の場合、平壌に送るドル「計画分」を調達するのが難しくなり、問責を心配してきたと、消息筋は説明した。