【社説】明仁天皇の早期退任が東北アジアに及ぼす影響に注目する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.09 09:40
明仁天皇(82)が8日、ビデオメッセージを通じて生前に皇位を譲り早期退位することを望むという意向を明らかにした。天皇を「日本国と日本国民統合の象徴」と規定した平和憲法第1条によって明仁天皇は政治的役割をすることはできない。だが平和主義者であり親韓派である彼の生前退位は、日本国内はもちろん東北アジアの情勢にもさまざまな面で影響を及ぼす可能性があるという点で注目せざるをえない。
明仁天皇は機会があるたびに平和に言及し韓国に親近感を示した。1990年「我が国によってもたらされた不幸な時期に貴国の人々が味わわれた苦しみを思い、私は痛惜の念を禁じえない」と発言して侵略歴史の加害の主体が日本であることを明示した。2001年韓日ワールドカップを前にしては右翼の圧力にも「1300年前、天皇の生母が百済武寧(ムリョン)王の子孫だった」として「韓国との縁を感じている」と話した。2005年のサイパン訪問時は韓国人慰霊塔を訪れた。