【社説】腐敗根絶のためなのになぜ国会議員だけ見逃せというのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.29 11:33
憲法裁判所の合憲決定で9月28日から施行される「金英蘭(キム・ヨンラン)法(不正請託及び金品授受禁止法)」は公職者と政治家の不正腐敗を根絶しようという国民的共感を基に作られた。法によれば公職者と配偶者は一度に100万ウォン(約9万円)、1年に300万ウォンを越える金品(供応)を受ければ無条件に刑事処罰される。職務に関連性がなくても処罰し、連座制的性格があるという点で批判を受けているがあまりにも根が深い公職社会腐敗を抜本的根絶するには多少無理な法施行でも避けられない側面がある。
問題は金品・供応授受、不正請託の可能性が最も大きい国会議員など選出職公職者に免罪符をあげたという点だ。当初の政府草案には例外規定がなかったが国会議論の過程で新設された。また、国会議員や高位公職者の子息・親戚の就職請託を防ぐための「利害衝突防止条項」も除外されている。国会議員が本来自分たちの請託と嘆願には目をつぶってカカシ法案を作ったのだ。昨年施行されたドイツの反腐敗法が国会議員のわいろ授受範囲を大幅拡大したのと正反対だ。