【グローバルアイ】韓中関係、行き過ぎた期待は失望を招く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.19 15:08
「どうして韓国がこんなことを」。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備発表以降、中国人から少なからず聞いた言葉だ。中国の強い反対を押し切ってTHAADを配備することはないだろうという期待があったとし、失望感や背信感を吐露したりもする。中国人はなぜそのような期待をしたのだろうか。
安保主権レベルで接近する韓国とは違い、中国はTHAAD配備を米国のアジアリバランス(再均衡)戦略の一環と見ている。中国が見るにアジアへのリバランスは対中国包囲網構築の別の表現だ。これに対抗する中国の戦略が「新型大国関係」の確立だ。従来の大国と新興大国が平和に共存しようという言葉だが、これには前提がある。アジア・太平洋地域で中国の持ち分を認めて侵害すべきではない、というものだ。習近平主席は訪米するたびに「太平洋は米中両国をともに包容するほど十分に広い空間」と述べた。諸葛亮の天下三分の計と変わらない「アジア太平二分の計」だ。