◆イスラエルは競争体制導入

フランス政府も軍需産業育成のためにさまざまな支援をしている。国防省が軍需産業輸出支援のコントロールタワーの役割をし、外務省は外交力を動員して輸出を支援する。装備輸出のためのテクニカルサポートおよび財政支援をパッケージ形態で提供したりもする。２００８年からは国際契約支援委員会を設置し、輸出のための支援順位を決めている。産業分野および輸出対象地域別にプロジェクトを選定した後、関係機関を総動員して支援する方式だ。国防省と外務省のほか、産業・雇用・予算などに関連する省庁もこの会議体制に参加する。

政府が軍需産業を総力支援するフランスとイスラエルの軍需産業が成長した過程には違いがある。イスラエルは政府の規制撤廃と競争誘導が軍需産業の成長を導いた。イスラエルの軍需企業は１９９０年代まで政府の支援を受けて成長した。イスラエル政府は１９９０年代以降、軍需企業への支援を減らす一方、市場原理を導入した。

過去に国営企業が独占していた市場を民間に開放した。激しい競争構図が形成される中、イスラエル軍需企業は競争力を保有し、輸出企業に成長した。チェ・ウソク韓国防衛産業学会長は「イスラエル政府は軍需企業が輸出を推進する時、セキュリティー関連事項についてのみ厳格に統制し、そのほかの内容には一切関与しない」と説明した。


韓経：政・党・財が協力する日本、無限競争のイスラエル…軍需産業大国へ（１）