米国が北ミサイル発射を望んだ理由(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.27 14:10
北朝鮮が22日、中距離弾道ミサイル(IRBM)「ムスダン」(BM-25)を2発発射した。1発は150キロ飛行して海に墜落し、残りの1発は約400キロ飛行したことが分かった。北朝鮮のミサイル発射に関連する技術的な説明は多いが、発射時点への言及は多くない。なぜ北朝鮮は今、ミサイル発射を決めたのだろうか。
北朝鮮はおそらく22、23日に中国北京で開かれた第26回北東アジア協力対話(NEACD)に強力な信号を送りたかったようだ。NEACDは6カ国協議だが6カ国協議ではない。公式的な場ではないからだ。NEACDは関連国の政府ではなく米カリフォルニア大「国際紛争・協力研究所」(IGCC)と中国外務省傘下の「中国国際問題研究院」(CIIS)が共同主催した。しかし今回はやや違った。2012年以降初めて出席した北朝鮮代表団に6カ国協議次席代表の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務省米州局副局長が姿を現した。米国からはソン・キム北朝鮮担当特別代表が出席した。6カ国協議当事国の首席・次席代表が1カ所に集まった。専門用語を借りれば1.5トラック(半官半民)会談になったのだ。