3000キロ離れたシベリアの山火事、韓国の粒子状物質に影響
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.22 08:36
韓国から3000キロ余り離れたロシア・シベリアの山火事も国内のPM2.5(微小粒子状物質)濃度の上昇に影響を及ぼすことが確認された。韓国標準科学研究院大気環境標準センターのチョン・ジンサン博士研究チームは21日、ロシアの山火事で排出されたPM2.5が長距離移動を通じて韓半島(朝鮮半島)に流入する過程を確認したと明らかにした。高濃度のPM2.5が、石炭火力発電所など国内の要因だけでなく海外の山火事など数千キロ離れた汚染源を通じても発生する可能性があるという事実が科学的に立証されたものだ。
研究チームは2014年7月20日にロシアのシベリア山林地域で起きた山火事に注目した。その5日後、大田市(テジョンシ)のPM2.5濃度は「悪い」(51~100マイクログラム/立方メートル)水準まで高まった。韓国における高濃度PM2.5現象は、一般的に黄砂がやってきて大気停滞が続く春にしばしば現れる。チョン博士は「真夏における高濃度PM2.5の観測は珍しい現象なので発生源を逆追跡してみようと思った」と話した。