【社説】オーナー一家の貪欲ぶり見せたロッテ免税店入店ロビー事件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.06 14:13
チョン・ウンホ〔ネイチャーリパブリック(NATURE REPUBLIC)代表〕ゲート事件の脇で捜査が進んでいたロッテ免税店入店ロビー活動事件には結局ロッテグループのオーナー一家が関係していたことが明らかになっている。検察は免税店入店ロビー活動などの名目でチョン代表から約20億ウォン(約1億8300万円)を受け取った容疑に辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長を指定して辛理事長一家が所有する会社2カ所を家宅捜索した。彼はロッテグループ創業者である辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長の長女だ。
概略があらわれた容疑の内容だけを見ても、財閥オーナー一家の貪欲と賎民資本主義の典型を見るようで苦々しい。免税店内で良い場所を配分してほしいという名目で数十億ウォン台の支援金が行き来しただけでなく、辛理事長の息子が運営する会社はネイチャーリパブリックからロッテ免税店内の店舗運営に関するコンサルティングまで受注していた。辛理事長はかつてロッテシネマ売店事業を独占してきて3年前にグループが売店直営の運営体制に転換しながら撤退した。流通業社オーナー一家の地位を利用して要所を守りながら、巨額の場所代を得て売店商売で小金までかき集めていたのだ。