【時論】トランプ氏に対する韓国の心配ごと(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.27 09:17
今年2月初め、アイオワ州とニューハンプシャー州の最初の対決結果だけを見てトランプ氏が共和党選挙戦で勝つだろうとは誰も想像さえできなかった。3月1日のスーパーチューズデーに自分の地方区であるテキサス州で完勝したクルーズ氏は「暴言のトランプ氏は、全く救い難いジョーカー」と皮肉を言った。だが自身の地方区フロリダ州でトランプ氏に惨敗したルビオ氏は結局選挙戦から降りたし、トランプ氏はニューヨーク州で完勝して人気が大きく上昇した。5月3日にインディアナ州で惨敗したクルーズ氏は選挙戦をあきらめ、オハイオ州知事のケーシック氏まで棄権しながら一日でトランプ1人だけが残り、張り合いのない選挙戦に変わってしまった。
一方で民主党選挙戦ではヒラリー氏に敗北したサンダース氏が最後まで持ちこたえながら驚くべきことに予想できない成果を見せていた。ヒラリー氏に対する否定的なイメージが増すにしたがってサンダース氏が持ちこたえるほどに結局はサンダースの票はトランプ氏に集まるという展望まで出てきている。にもかわらず共和党のゴール死守派はトランプ氏が共和党候補では不適切だとして6月18日の全党大会で談判をしたり第3の候補を前面に出したりしようと主張している。だが上昇し続けるトランプ氏の勢いに押さえられて今や誰もが尻尾を降ろしたようだ。