韓国訪問委員会が最近の歴史意識問題の当事者であるガールズグループＡＯＡのメンバー、ソリョン（キム・ソリョン、２１）の写真をホームページから削除していたことが２３日、確認された。

ソリョンは俳優イ・ミンホ（２９）とともに「２０１６～２０１８韓国訪問の年」広報大使として活動してきた。昨年１１月、ソウル鍾路区（チョンノグ）の景福宮（キョンボックン）で開かれた「韓国訪問の年」宣言式には朴槿恵（パク・クネ）大統領と同時入場していた。

ところが今月３日に放送されたケーブルチャンネルＯｎＳｔｙｌｅの芸能バラエティ番組『チャネルＡＯＡ』でソリョンとジミンが安重根義士の写真を見ても「キン・トカン？」〔金斗漢（キム・ドゥハン）の日本式発音〕と問い直す場面が放送された。

ソリョンはスマートフォンで検索して正解したものの、不十分な歴史意識に対する批判が相次いで広報大使の資質について論議が広がった。

これに対し、訪問委員会は公式ホームページとソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）のソリョンの写真を削除した。

それまではイ・ミンホとソリョンの写真が一緒に出てきたが、現在はイ・ミンホの写真だけしか確認できない。

ただし、訪問委関係者は「広報大使の交替はまだ計画がない」とし「写真削除と広報大使の交替には関連がない」と説明した。

俳優やアイドルが政府機関広報大使として活動している途中に物議をかもした場合は今回が初めてでない。ＹＧエンターテインメント所属のガールズグループ「２ＮＥ１」のメンバー、ＢＯＭの事例が代表的だ。

法務部は２０１０年２ＮＥ１を「法秩序キャンペーン広報大使」に任命した。法務部は当時、「２ＮＥ１は歌手活動はもちろん日常でも基本と原則を守る模範を示していることから広報大使に任命した」と説明した。

ところがＢＯＭは法務部広報大使だった時期に医師の処方箋なしでは服用が禁止されている向精神性医薬品アンフェタミンを米国から持ち込んで摘発された事実が明るみになった。

２００９年に模範納税者と国税庁広報大使に起用された女優ソン・ヘギョは税務調査が免除されている３年間、計２５億ウォン（約２億３２００万円）を越える税金を過小申告して問題になった。