【コラム】8歳の北朝鮮少女ジンミの「太陽の下」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.20 17:04
2000年6月の最初の南北首脳会談には「歴史的」という修飾語がつく。分断後の初めての会談であるうえ、当時の金大中(キム・デジュン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の対話に大きな期待がかかったからだ。5項目の6・15共同宣言のうち、南北ともに手をつけることができなかった条項がある。統一問題を扱った第2項だ。ここには「南側の連合提案と北側の低い段階の連邦提案が互いに共通性があると認め、今後この方向で統一を指向していこう」という文面が入った。
この部分をめぐり韓国社会では論争が起きた。「低い段階」という条件が付いたが、北側の連邦提案を受け入れるものと映るという理由だった。北朝鮮に連邦制の橋頭堡を与えたという批判も出てきた。金大中政権の関係者は「統一議論の道を変えただけで、連邦制を受け入れることは絶対にない」と説明した。