１８日午後３時、ソウル会賢洞（フェヒョンドン）の新世界デパート１０階。この日新世界デパートでオープンした新世界免税店の売り場には中国人１０００人余りが一度に集まり大混雑となった。

インターネット放送をする中国人ブロガーの姿も目についた。中国大連出身の観光客の安麗さん（３３、女性）もその１人だ。安さんは４泊５日の日程でソウルを訪れた。彼女は「今日一日だけで新羅・ロッテ・東和など市内の免税店３カ所を回った」として「特に新世界免税店の高級感が目につく」と話した。この日一日だけで中国人観光客４０００人余りが免税店を訪れた。

新世界免税店明洞（ミョンドン）店が１８日オープンした。新世界デパート新館８～１２階に営業面積１万５１３８平方メートル（約４５００坪）規模で入った新世界免税店明洞店は、８階がブランド売り場、９階時計・宝石・雑貨、１０階化粧品、１１階家電・キャラクター・食品、１２階は記念品・酒・タバコなどで構成された。売り場のあちこちには、わずか８００メートルしか離れていない国内最大の免税店であるロッテ免税店本店を狙ったものが目についた。

新世界免税店明洞店を貫くキーワードは「高級化・韓流・中国人」だ。まず新世界はインテリアに気を遣った。開放感のある構造に壁全面を光る白いインテリアで作って高級感を加えた。

化粧品売り場の１０階には「ＩＣＯＮＩＱゾーン」がある。現代美術界の異端児として知られるベルギー出身の作家Ｃａｒｓｔｅｎ　Ｈｏｌｌｅｒ氏の造形物『Ｍｉｒｒｏｒ　Ｃａｒｏｕｓｅｌ』の上に「口」の字形の３６０度の壁面に沿ってソウルの名所を紹介する発光ダイオード（ＬＥＤ）画面がある。ＩＣＯＮＩＱゾーンはチョン・ユギョン新世界総括社長（４４）が格別に愛情を注いだ空間だ。中央にあるＩＣＯＮＩＱゾーンを中心に雪花秀（ソルファス）・ディオール・エスティーローダー・Ｆｕなど国内外の代表化粧品ブランドの店舗が囲んでいる。

韓流コンテンツとしてＹＧエンターテインメントとの協業を前面に出した。ＹＧの子会社が運営する化粧品ブランド「ムーンショット」の売り場を全面に配置した。新世界免税店のモデルもＢＩＧＢＡＮＧのＧ－ＤＲＡＧＯＮだ。ＹＧ所属の韓流スターの顔入り記念品を贈呈している。ロッテ免税店がＳＭエンターテインメントのＥＸＯなどをモデルに使っていることへの応戦だ。

韓流キャラクターゾーンもある。ラインフレンズ、カカオフレンズ、ターニング・メカード（Ｔｕｒｎｉｎｇ　Ｍｅｃａｒｄ）、ポロロ、ココモンなど国内の人気５大キャラクターの売り場が集まっている。これはロッテ百貨店ヤングプラザの人気コーナーであるラインフレンズ売り場を正面から狙ったものだ。


新世界免税店明洞店オープン…中国人観光客４０００人集まる（２）