女優のムン・グニョンが次期作に映画を選んだ。

ムン・グニョンは映画『マドンナ』のシン・スウォン監督の新しい映画『ガラスの庭園』（原題）の主演にキャスティングされた。同作は人よりは謎めいた人生を生きてきた博士過程の研究員ジェヨン（ムン・グニョン扮）が現実の中の矛盾とぶつかって世の中に背を向けた後から起こる出来事を小説家の視線で描くミステリー映画だ。

劇中、ムン・グニョンは人工血液を研究する博士課程の研究員で、ジフンという小説家の小説の中に謎に包まれた出生と身体の秘密を抱えて生きる女性として描かれる。ジェヨンは現実の矛盾とぶつかり世の中に背を向けたまま、隠された空間「グリーンハウス」に入ってからミステリーの中の主人公に変わる。ムン・グニョンはこれまで演じてきた役の中で最も強烈な欲望と神秘的な容貌を表現する破格的な演技変化を試みる。

『ガラスの庭園』はシン・スウォン監督がもつ独特な演出手法に緑色という色感を主題にした強烈な色彩コントラストと形而上学的な描写で独歩的な映像美を見せるだけでなく、圧倒的なストーリー展開で映画ファンを魅了する予定だ。特に、今回の映画は盗作問題の渦中にあり、世の中に背を向けることになった小説家ジフンがジェヨンの事件を一つの小説として実現する過程を独特の視線を通じて描き出しながらユニークな見どころを付加している。

シン・スウォン監督は「他人の欲望のために自身の理想を見失ったまま、秘密の森で生きているある科学者と彼女の人生を再現する小説家の話を通じて共存の価値について考えてみたかった」と演出意図を明らかにした。

ムン・グニョンは「シナリオを読むと予想不可能なファンタジー的なミステリー展開が一気に私を夢中にさせた。今まで一度も出会ったことのないキャラクターだったのでぜひ演じたいと思った。今回の作品を通じて観客に新しい姿をお見せできるように努力したい」と抱負を伝えた。

一方、『ガラスの庭園』は今月中にクランクインし、２０１７年上半期に公開予定だ。