韓経:【社説】どんどん落ちる成長率見通し…政治は関心さえなく=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.09 09:53
来月末ごろに出てくる政府の下半期の経済政策の方向性がどうなるのか注目されている。何よりも各級機関が今年の韓国の経済成長率の見通しを2%台に相次いで下方設定しているところだ。政府の成長率の目標は3.1%だった。分野別の経済指標を見ると景気の下降傾向は一層明らかだ。前期対比で5.9%急減した1-3月期の設備投資、12.5%(2月)に達した最悪の青年失業率、毎月8.2~19.8%ずつ減少した4月までの輸出実績など憂鬱な指標ばかりだ。韓国銀行が年初の3.0%からわずか3カ月後の先月、2.8%に成長率を修正した背景だ。韓国開発研究院(KDI)も3.0%から今月末には2%台に引き下げるという。
国外の見通しは一層暗い。年初に2.9%を提示していたIMFの韓国の経済成長率の見通しは先月2.7%に調整され、HSBCは今月に入って2.2%まで下方修正した。来年の予想値も似たようなものだ。特別なきっかけがない限り低成長の構図が固定化されるだろうという見通しだ。国家負債まで動員しながら守ってきた3%台の成長率が崩れれば、低成長の長期化のシナリオは現実になるほかはない。「2%台の成長」が固定化すれば心理的な影響も無視できない。