<韓国ポスト総選挙、今こそ経済だ>(上)産業手術…危機の造船業、時間がない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.18 13:12
蔚山(ウルサン)現代(ヒョンデ)重工業の船舶建造場の真ん中には巨大な「巨人クレーン」が立っている。高さ128メートル、重量7560トンのこのクレーンの出生地は韓国ではない。2003年にスウェーデンのマルメ市の造船所からたった1ドルで蔚山(ウルサン)に売られてきた。1980年代まで世界の造船産業をけん引したスウェーデンが「新興強者」韓国にひざまずきながらだ。韓国へと載せられていった日、多数のマルメ市民が造船所に集まってその場面を涙で見守った。これを中継していた現地放送では葬送曲が流れた。
13年が流れた今月1日。現代重工業は蔚山の温山(オンサン)第2工場の稼働を中断した。注文が急に途切れながら海洋プラントブロックを作っていた工場を運営するのが難しくなったためだ。20万平方メートルに達する工場は積み置き場として使うことにした。崔吉善(チェ・ギルソン)現代重工業会長は「ドックが空くという想像できなかったことが目前に近づいた」と話した。