【コラム】韓国を愛することになったとても特別な理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.14 15:53
この頃、暖かくなりながらあちこちで花がぱっと咲いている。その多くの花の中で最初に目に映るのが桜の花だ。「春風に舞い散る」桜の花を見ていると、思い出す人がいる。私が身を置いている在韓ブラジル大使館にいたエドムンド・フジタ(Edmundo Fujita)大使だ。桜の花と言えばその方に関する話を思い出す。
2014年、寒さがゆるんで花のつぼみが顔を出していた、ある暖かい春の日だった。その日に限って出勤してきた大使がとても疲れているように見えて、何かあったのか伺ってみた。大使はハハハと笑って「早朝から桜の花を見に河東(ハドン)に行ってきた」と言った。大使が取り出して見せてくれた携帯電話の中には、美しい河東の風景がいっぱいにあふれていた。韓国で見た桜の花の中で最も美しい桜の花がそこにあった。しきりに感心する私に、大使は「いつか必ず行ってきなさい」と勧めてくれた。